計画道路の拡幅により、残された敷地は鋭利な楔形で、諸条件を整理して建物ボリュームを起こすと短辺の塔状比が強烈であった。放射状の道路計画が特徴的なパリの街並にはこのような細身の建物が数多くあり、初期デザインの着想を得ている。
全長36m、妻面3mの特異なプロポーションであるが、各階に施した化粧水切による水平分割で建物全体の統一感を図り、三連窓や柱型、縦格子手摺でアール・デコ様式のような垂直性の表現を加え、外観のデザインを纏め上げた。
19世紀末のヨーロッパでは古典様式に変わり、アール・ヌーヴォーやアール・デコ、ゼツェッションといった新しい潮流が各地で起こった。建築装飾の歴史とも言えるが、それらを捉え直す良い機会となった。
Neo Classical 新宿区若松町計画
Apartment
2024.12