江戸時代には海を臨む景勝地で、多くの下屋敷が置かれた大名屋敷街であった高輪の歴史に思いを馳せ、日本の原風景(山水の景色)をファサードに構成した集合住宅の作品。
日影規制によって複雑な凹凸が生じた建物高さを整理し、垂直性の強い重層構成に至る。この大きさの異なる壁の聳り立つ有様に大仙院の石組のイメージが重なり、北側の建物正面に配される屋外階段を囲うルーバーを枯山水の滝に見立てた。8種類の形材を和柄の流水紋の滝縞を用いて組み合わせ、下方に向けて断面を細くすることで水の流れ落ちる様を描いている。
夕刻には滝に灯るたおやかな光の流れが人々の帰りを優しく迎え入れる。
Water Fall 高輪三丁目計画
Apartment
2020.03
photo by F.Suzuki